読書メモ『マーケティングの本質 「心理」に関する「真理」』ADEX SYNRIラボ
こんばんは🌙
今回はちょっとした読書メモとしてアップします。
というのも、いつものようにランキングから本を選んだ訳でなく、個人的な興味で読んでみた本になる為です。
せっかく読んだのでアウトプットしてより深く理解したいという目的ですので、予めご了承下さい🙇
今回読んでみた本はこちらです。
『マーケティングの本質 「心理」に関する「真理」』
書いているのは株式会社日本経済広告社(ADEX)のプロジェクトチームのようです。
こちらのプロジェクトは、脳科学・心理学・行動経済学を活用し、人間の行動原理を明らかにする目的で活動されているようです。
研究の成果として知見を集約したものが今回の主題である『SYNRI』という事ですね👍
『SYNRI』とは、顧客の真理に関する真理である
- 『SYNRI』とは、人の行動やその背景にある心理的状態に何らかの変化が起こる際、どのような変化が起こる傾向があるか、またそれがどのような原理で起こるかと言った事を示す。
- AIDMAなどのこれまでの購買行動モデルでは、分類が大雑把すぎる。人の心や脳での変化を捉えるモデルである必要がある。
顧客の変化を分類した10の「行動要素」
これまでの購買モデルでは、分類が大雑把で顧客の心理や脳の変化を正確には捉えきれない。
例えば「購買する」という項目。
本来であれば「意思決定する」「行動する」といった分類に分けられるべきである。
本著から抜粋し、マーケティングの目標である顧客の変化を心理と脳の変化という観点から10に分類したものを示す。
- 知覚する
- 注目する
- 認知する
- 惹きつけられる
- 動機付けられる
- 報酬を評価する
- 意思決定する
- 行動する
- 記憶する
- 学習する
SYNRIの具体例
以下に、SYNRIマーケティングに利用されるエッセンスを抜粋する。
本著では専門用語で解説されているが、ここでは内容としての要点のみを記すこととする。
- 広告が目に入っても、自分ごととしては捉えない。→ここを乗り越えるのが広告クリエイティブ。
- 自分が興味のある話題などは騒がしくても自然と耳に入ってくる。
- 他の人と違う商品を所有したい。
- 高額商品を目立つために所有したい。
- ある製品が流行っている情報を聞くと購買意欲が高まる。
- 目標に近づくほどモチベーションが高まり、行動が早くなる。
- 承認要求がより強く求められる時代である。
- 本来やってはいけない事を正当化してしまう。
- 情報は半端にしておいた方が人は記憶する。
- 一度イメージが固まると、それに引きずられる。
- 他と明らかに違うものは記憶に残りやすい。
- 占いなど誰にでも当てはまることを自分ごと化してしまう。
- 物理的な重さが同じでも、体積が小さい方が重く感じる。
最後に
実際、本著を見てみると、皆さんが一度は見たことのあるCMや広告に使われているSYNRIを超具体的に解説していただいています。
マーケティングに携わっていない方でも、1つ1つの広告の理由に「なるほど!やられた!」と降参必須です😆
マーケティングに携わる方のみでなく、営業職をされている方にも大いに役立てていただける本だと思いますよ👍👍👍